オランダ・ユトレヒト発:循環経済カンファレンス現地レポート ― 所有からアクセスへ、欧州シェアリングの最前線

2025年10月30日、ユトレヒトの鉄道博物館(Spoorwegmuseum)で開催された Conferentie Circulaire Consumptiegoederen(消費財の循環経済カンファレンス)」 に日本人では唯一参加してきました。
この分野の第一線で活動する研究者、行政官、スタートアップ、企業、そして地域コミュニティの代表が一堂に会し、「所有からアクセスへ(From ownership to access)」というテーマで議論が交わされました。
日本人として唯一の参加者として現場に立ち会い、感じた空気、議論の深さ、そして日本への示唆をここにまとめます。


1|会場の空気:鉄道博物館から広がる「共有」の物語

会場となったユトレヒトのSpoorwegmuseum(鉄道博物館)は、循環経済の象徴のような場所でした。
鉄道という社会インフラが「共有の交通手段」であるように、今回の議題も「モノを個人で所有するのではなく、社会全体で活かす仕組みづくり」。
1920年代の駅舎をそのまま再現しており、会場のイベントルームも当時の駅舎をそのまま改修されたまさに循環された歴史的な博物館でした。
開会直後のイントロダクションでは、「相席同盟(Samen aan tafel)」という言葉が印象的に使われ、参加者全員が「共有社会の共創者」であるという一体感を持ってスタートしました。

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著書プロフィール

山本 英治(YEJapan, CEO/ Circular E, Founder)
製造業に深い造詣を持ち、現在は欧州・日本の製造業や自治体におけるサーキュラーエコノミー戦略を実行するビジネスモデルデザイナー。
オランダと東京を拠点にESPR、DPP、ISO 59000シリーズなど欧州の規制適用や9R施策導入など仕組み化や実装支援を行う。

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