国境を跨ぐリユース革命 ― ユトレヒトで見た「使い捨ての次の社会設計」

2025年10月30日、オランダ・ユトレヒトの鉄道博物館(Spoorwegmuseum)で開催された
「Conferentie Circulaire Consumptiegoederen(循環型消費財カンファレンス)」
私はこの日、多くのオランダ人の中で日本人としてただ一人、会場に身を置いていました。

Op donderdag 30 oktober 2025 spreek ik tijdens de Conferentie Circulaire Consumptiegoederen in het Spoorwegmuseum in Utrecht.
(10月30日木曜日、ユトレヒトの鉄道博物館で開催されたサーキュラー消費財カンファレンスに登壇します。)

前日に行われたシェアリングエコノミーのセッションに続き、この日の第二弾テーマは
「国境を跨いだサーキュラー・パッケージング戦略」
使い捨ての時代を終わらせ、再利用を社会の標準にしていく――そのための“実装”をめぐる議論でした。


ユトレヒトで感じた「実装のリアリティ」

サーキュラーエコノミーの議論は、しばしば理念的になりがちです。
しかしこの会場に漂っていたのは、理想ではなく実装の熱量でした。
政策の前に動く現場、法律の前に始めるプロジェクト。
その空気は、どこまでも現実的で、同時に希望に満ちていました。

テーマは「リユース(再利用)とリフィル(詰め替え)を国境を越えてどう機能させるか」。
EUが進めるPPWR(Packaging and Packaging Waste Regulation)――いわゆる包装廃棄物規制――を背景に、
企業・自治体・NPOが一斉に「実験を始めている」というのです。

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著書プロフィール

山本 英治(YEJapan, CEO/ Circular E, Founder)
製造業に深い造詣を持ち、現在は欧州・日本の製造業や自治体におけるサーキュラーエコノミー戦略を実行するビジネスモデルデザイナー。
オランダと東京を拠点にESPR、DPP、ISO 59000シリーズなど欧州の規制適用や9R施策導入など仕組み化や実装支援を行う。

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